2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために) 砂のふる空を見上げてゐたりしか陽に泡立てる壁に凭れて (野良ゆうき) (野良犬的) 壁のない独房からの叫び声聞きつつ僕は歩き続ける (太田ハマ…
(橘 こよみ) (aglio-e-olio) あたたかい部屋でドラマのきれはしがぽとりと床に落ちるのを見た (村本希理子) (きりころじっく2) 真夜中のラジオドラマにチューナーを合はせば濃くなるてのひらの影 (kei)(シプレノート) 新じゃがの丸揚げしつつ聴いている…
(新津康) (NOTHING WORKS) 放たれた自由はとうに風化して、未だナイフは掌の中。 (本田あや) (明晃晃) 夕方に見るのがいちばんきゅんとくる 放課後がなくなった今でも 放(泉) (つれづれ亭) 放たれし稚魚の如くに君といふ広くて深き海を目指しぬ (ほき…
(赤城尚之) (うたかた) 塩分は控えずにおく 完璧ななみだが明日ながれるように (空色ぴりか) (美利河的題詠百首) 粗塩を揉みこみながら思ひ出す大きな手をしていたひとのこと (やましろひでゆき) (短歌とか短歌とか短歌とか) 塩沢トキのような頭にしたい…
(椎名時慈) (タンカデカンタ) 本当の理由を言わない理由ならわかると思う だから帰って (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳) 右足の靴下だけがずり落ちる理由(わけ)知らぬまま妻と出掛ける (鳴井有葉) (そのための…
(史之春風) (はちぶんめblog) 脱落は二次方程式のせいじゃなくポニーテイルをボブにしたから (西原まこと) (羽根があること) この次も当たりは無いと知りながら回し続ける福引きのガラガラ (ゆきすずめ) (朝焼けの赤と青) 第何次大戦だろう? たくさん…
(振戸りく) (夢のまた夢) 玄関を出たら空からおはようがわたしに向かって降ってきました (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳) おはようの代わりのセリフ見当たらずモゴモゴと言う午後の出勤 (花夢) (花夢) すこしだ…