題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （蓮野 唯） (万象の奇夜) 持ち主は何処へ行ったか暮れていく砂場にひとつサッカーボール （村上きわみ） (北緯43度) 夏の子が夏の男になってゆくシアサッカーのシャツをはおって （佐原みつる…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （はらっぱちひろ） (テクテク) 今ぼくは苛立っていて怒ってて鳩よ少しは脅えてくれよ （ゆきすずめ） (朝焼けの赤と青) 一匹の鳩と私とおじさんが息を潜める午後の公園 （はこべ） (梅の咲くこ…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （船坂圭之介） (kei's anex room) 食べたきは麻婆豆腐に明太子 腎病むわれに許されぬもの （こはく） (プラシーボ) 言われなきレッテルなんて豆腐屋のジョニーが蹴っ飛ばしてくれるさ （ワンコ…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （此花壱悟） (此花帖) 歩くほどにぼたぼた落ちる肉塊をひろい集めるようなまいにち （天昵 聰） (きりはりなりけり) ヤンキーは集会が好き すべり台占拠事件といっておこうか （梅田啓子） (今…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （蓮野 唯） (万象の奇夜) 紅白饅頭のようにぴったりと寄り添ったまま生きていきたい （岡本雅哉) (なまじっか…) 乳頭がかゆいだけとは言いだせず保健室にてとりあえず寝る (村本希理子) (きり…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （清水ウタ） (“疾走パラノイア”) ％、小さいころに好きだったなんか人のかおみたいじゃない （村上きわみ） (北緯43度) 文字化けのメールの庭にてんてんとつづく％の水たまり

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （たちつぼすみれ） (花・鳥・風・月) 明日の朝また昇るため陽は沈む中央アジアの砂漠辺りへ （秋ひもの） (あの日冷たい葉っぱがひとつ) 蚊もいない北欧から来た子に諭す空飛ぶアジアゴキブリ…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （駒沢直） (題詠blog参加用。) 泉屋のクッキー缶の蓋ゆがみ封じた昭和すでに湿気たり （穴井苑子） (猫のように純情) 温泉を掘っても掘ってもでてこない 早く温泉玉子を食べたい （村上きわみ…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために) ひんやりと湿りてやはらかく沈む優しき椅子をかたはらに置く （晴家渡） (晴家渡の二酸化短歌) 友達の優子が好きだかみさんに悪いが子の名優子に…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （たちつぼすみれ） (花・鳥・風・月) ダイヤルを回す間のときめきを忘れたくないあなろぐ世代 （松下知永） (題詠ショコラ) こんなところに穴があいてしまってていもうとの耳ダイヤで埋める （…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （史之春風） (はちぶんめblog) めでたくも除籍処分となりました故郷の町はもう春ですか （駒沢直） (題詠blog参加用。) ＡＥＤ（エーイーディー）除細動器の使い方わからぬままに日々を切り抜…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （天昵 聰） (きりはりなりけり) 青黒い蝶のブローチ光らせてマダムがネギの返品に来た （haruko） (森のぬくもり) 蝶になる彼女が飛んで行く先に花がいっぱい広がるように （遠藤しなもん） (…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 （中村成志） (はいほー通信 短歌編) 目の前のわたしではなく右脇のシュガーポッドと会話している （橘 こよみ） (aglio-e-olio) 不器用なわたしのことを自販機と会話するとき思い出してね （宮…

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (しろうずいずみ) (花と石ころ) この星で留守番をする いつの日かただいまを言う誰かのために (藤野唯) (Sugarmint) そんな目で見ないでほしい 守らなきゃいけないものが出来たからって （ひぐ…