2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (鹿瀬叶) (*After-Image*) 実家から 届く荷物の 片隅に 忍ばせてある 母のへそくり (梅田啓子) (今日のうた) うしろから「押忍(おつす)」と君の声が抜く葱の葉ひかる四月の朝に (伊藤真也…
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (梅田啓子) (今日のうた) 冬のあさ松の幹より湯気立ちてしづかに空へ吸はれてゆきぬ (萩 はるか) (Betty's second Bar) 見切り品いちご買い占め煮るジャムの湯気の甘さに満たされてゆく (ke…
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (泉) (つれづれ亭) 悪妻は湯舟の縁に頬杖を突きて明けゆく空見てゐたり (岡本雅哉) (なまじっか…) 使わなくなっても支えになっている寄せ書きだらけのこの松葉杖 (カー・イーブン) (ほぼ3…
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (蓮野 唯) (万象の奇夜) お供えを分ける時間を楽しみに正座に耐えていた幼い日 (カー・イーブン) (ほぼ31音) 雨に落ち風に飛ぶとき花びらを空への人身御供と思う (村木美月) (うたりずむ) …
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (梅田啓子) (今日のうた) オキシフルに消毒したる膝小僧しゆわしゆわ泡噴き痛がりてをり (幸くみこ) (わらびもち食べたい) 消毒の匂い漂う裏道に成人映画のホールがあった
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (やましろひでゆき)(短歌とか短歌とか短歌とか) 基隆(キールン)へも一度帰りたいと泣き握りしめてる子供銀行券 (天昵 聰) (きりはりなりけり) 辻君のよだれの量に基づいて教師のランク付…
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (たちつぼすみれ) (花・鳥・風・月) マネキンの倉庫にあまた並び居るあられもなくて切なきポーズ (幸くみこ) (わらびもち食べたい) けんかして母の部屋からぽりぽりとあられの音が止まない…
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (此花壱悟) (此花帖) 河岸に生えるといいな大好きな桜となってじじい花咲け (赤城尚之) (うたかた) 岸まではまっすぐなのにどうしても左にそれてゆくような恋 (本田あや) (明晃晃) このカ…
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (野州) (易熱易冷〜ねっしやすくさめやすく、短歌編) B4の集計用紙に書きためた詩句を放ちて空に飛ばせり (ほたる) (ほたるノオト) ちっぽけな自尊心なら軽々と飛ばせ自家用紙飛行機で
題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜 (松下知永) (題詠ショコラ) 頭を低くしてれば痛みはおさまるし名前も逆からすらすらいえる (こはく) (プラシーボ) ゴシックで書いた部分は低音で読んでねという追伸だった (史之春風) (は…