013:優

題詠blog2008から私の好きな歌を少しずつ集めてみます。新井蜜


  • (大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)

  ひんやりと湿りてやはらかく沈む優しき椅子をかたはらに置く

  • (晴家渡) (晴家渡の二酸化短歌)

  友達の優子が好きだかみさんに悪いが子の名優子にしたい

  • (振戸りく) (夢のまた夢)

  おじさんが急に優しくなったからちゃんとさよならすることにした

  • (酒井景二郎) (F.S.D.)

  森へ行かう眞似て作つたインチキな優待劵をポッケに入れて

  • (ezmi) (語りえぬことを。)

  この星の最後の二人になりましただから踊ってせめて優雅に

  • (暮夜 宴) (青い蝶)

  手のなかであたためてきた言の葉を優しい鳥のかたちでそらへ

  • (カー・イーブン) (ほぼ31音)

  夕月夜小倉優子のウエストのほそながい色鉛筆の白